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【プレスリリース】猿翁十種『蚤取男』が市川青虎によって 26 年ぶりに上演決定

猿翁十種『蚤取男』が市川青虎によって26年ぶりに上演決定。
師匠(二代目市川猿翁)、大先輩である市川寿猿さんから『蚤取男』を受け継ぎ、映像作品として上映会を開催。

「古典芸能が本来持ちうる芸術性と娯楽性を、現代人が楽しめる形で提供する」をテーマに、イベントの企画・運営を行う不易流行実行委員会(運営代表:鈴木悠、制作代表:市川⻘⻁)は、2022年9月15日(木)に舞台上(中央区立日本橋公会堂)で市川⻘⻁が踊る『蚤取男』を撮影し、稽古や指導を受ける姿など継承していく過程も収めた『ドキュメンタリー』と併せて映像作品を制作いたします。完成した映像作品は2022年10月29日(土)東劇映画館にて上映会を執り行い、これをもって「不易流行 早速ですが、市川⻘⻁の会」の開催といたします。本リリースにおいて、実施経緯の記載に加え、出演者の発表、上映会開催概要の発表を行います。


以下、市川⻘⻁より

■猿翁十種『蚤取男』とは

『蚤取男』とは江戶の生活が垣間見える作品で、猫と踊るというファンタジー的な要素もありながら、曲も振りも傑作で、踊りとしてもすごく良くできています。踊りの鍛錬が要求される作品です。澤瀉屋にとって大変重要な作品ですが、1996年9月に1日だけ紫派藤間流舞踊会にて上演されて以来26年間、舞台にかけらていない作品です。本興行においては1984年7月歌舞伎座にて師匠二代目市川猿翁(当時、三代目市川猿之助)による上演が最後となっております。
(※「澤瀉屋」の「瀉」のつくりは、正しくは「わかんむり」です)

■挑戦に至った背景

昨夏、同世代の歌舞伎役者、中村七之助さん、尾上松也さんの二人が背中を押してくれたことがきっかけで、東京池袋にある東京建物BrilliaHALL(豊島区立芸術文化劇場)で、自主公演「不易流行 遅ればせながら、市川弘太郎の会」を有観客にて開催し2日間で約1,500名のお客様にお越しいただきました。憧れの演目『四の切(川連法眼館の場)』を演じた後は燃え尽きるかなと思っていたのですが、むしろ反対で、更に挑戦していきたいという気持ちになりました。次はどの演目に挑戦しようかと考えた時に、私が20代の時に師匠である二代目市川猿翁に何度も言われていた、「『蚤取男』をやった方がいい」という言葉を思い出し挑戦を決意しました。師匠に「『蚤取男』を演じるのであれば絶対にこれだけは約束するように」と言われたことがあります。それは、市川寿猿さんから教わるということです。
寿猿さんは歌舞伎界最年⻑の92歳の役者さんです。師匠のお様の初代市川猿翁さんが『蚤取男』をなさったときには後見を、師匠のお父様である三代目市川段四郎さん、ご兄弟の四代目市川段四郎さん、そして師匠とも一緒に何十年もご自身の持ち役として『蚤取男』では外せない役「猫」を勤めていらっしゃいました。

■映像作品として残す理由

寿猿さんが知っていること、教えてくださることを理解し、先人たちの芸を自分だけではなく、後世にもきちんと映像として残しておきたい。自分が教えて頂いたものを発表する『蚤取男』だけでなく、それが出来るまでの過程や継承していく姿をドキュメンタリーでご覧いただきたいと思い、今回は映像作品として制作することを企画しました。

■公演概要

【公演名】不易流行 早速ですが、市川⻘⻁の会〜猿翁十種『蚤取男』への挑戦〜
【上映日時】2022年10月29日(土)11時から
【出演者】蚤取男:市川⻘⻁、猫:市川右田六、⻑唄:杵屋佐喜社中、鳴物:田中傳次郎社中
(※出演者は都合により変更になる場合がございます)
【場所】東劇映画館 https://www.smt-cinema.com/site/togeki/
【上映作品】猿翁十種『蚤取男』、継承ドキュメンタリー
※上映後、出演者トークショーを開催します
【チケット】¥8,000(税込)
※別途、発券手数料がかかります(お申し込み時にご確認ください)
【発売日】2022年9月3日(土)10時よりイープラスにて販売開始
【協力】松竹株式会社
【主催】不易流行実行委員会

■団体概要(不易流行実行委員会)

【公式HP】https://fueki-ryuko.org
【公式SNS】https://twitter.com/fuekiryuko_ent
【お問合せ】不易流行実行委員会(info@fueki-ryuko.org)

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